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  • 2018.05.23 Wednesday
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ここ最近読んでいる本6

マルセル・プルースト『失われた時を求めて』を読んでいる。今のところ岩波文庫版の第四巻を読み進めていて頓挫しているところだ。なかなか手強いけれど、読んでいると楽しい。スジなんて読む尻から忘れてしまうのだけれど、読んでいるとテクストの中に没入出来る。延々と続く作品世界の中に入り込むと夢を見ているような浮遊感に誘われる。とろとろと続くテクストをいつまでも吟味したくなる。

 

プルーストを読んでいると語ると凄いと言われることもあるのだけれど、別段凄くない。ただ目を通しているだけである。世の中一日中パチンコ屋に居る人も居るのだ。それと同じで、ただ読んでいるだけ。お勉強のためでもなんでもない。プルーストを読んで一銭も得をしたことがないし、それで人生の役に立ったというわけでもない。ただ楽しいから読むのだ。読書ってそういうものではないだろうか?

 

サブテクストとして海野弘『プルーストの部屋』という本を読んでいる。この本は海野氏らしく博覧強記を活かしてプルーストの作品世界について語られた本。読んでいてタメになるし唸らされる。こんなバックグラウンドがあったんだと、参考書として有益に感じられるのである。難点はやはりプルーストにある程度親しくないと分かりにくいこと。『失われた時を求めて』の読書と同時進行で読み進めている。

 

『謎とき「失われた時を求めて」』は、縮約版『失われた時を求めて』を刊行した著者に依る「謎とき」本。トリビアが色々入っており面白い。芳川泰久氏の仕事は『ボヴァリー夫人』の翻訳くらいしか知らなかったのだけれど、信頼に足る翻訳者/学者であると思わされた。これも『失われた時を求めて』の読書と同時進行で読んでいるところだ。芳川泰久氏の完訳で『失われた時を求めて』を読んでみたいとも思わされるのだけれど……?

 

プルーストを読んでいるからといって、威張るつもりは全くない。読書なんて等価である。東野圭吾氏を読もうが伊坂幸太郎氏を読もうが、ドストエフスキーを読もうがフローベールを読もうが、その人が楽しければそれで良いではないか? 今の私に必要なのがプルーストだから、読んでいるだけである。これからもプルーストの世界に浸りたい。ミクロな短編の集積から成り立つような本だから、何処から読んでも良いし何処で終わっても構わない。それが『失われた時を求めて』の素晴らしいところだと思っている。さて、また『失われた時を求めて』の世界に戻ろうか。


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